『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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85第4章 歴史学者も「その論理は自然だ」建前として、勝手に作ることは許されません。明らかに橘氏の一族の通字であって、よその者が入っちゃあいけない。とはいっても、実際には私称でもっていくらでもやっている。もちろん、それは「悪口」と言って否定され、犯罪扱いされちゃいますけど。――しかし、以広が京都橘氏に無関係で「以」の字を私称していたとすれば、『吾妻鏡』が書いているような鎌倉幕府の仕事や大江広元らとの付き合いは、できないと思いますが。それはできないですね。全くウソを名乗ったら、それはありえないですね。――ということから逆算して考えると、やはり以広は京都橘氏となりませんか。はい、かなり可能性がありますね。

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