『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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58代の文書類を編年で全15巻にまとめた、信頼性の高い史料集として知られる。さっそく翌日、東大史料編纂所で『平安遺文』の記事を探してみた。すると天永二年十二月『橘廣房處分状』(金比羅宮所蔵文書)という記事があり、「右、件文章者橘廣房之處分也」と締めくくられた、その末尾に、こんな広房父子のミニ系図が付いていた。横系線の右から(長男、二男の名はなく)「三男以実」「廣言」「以言」と、三人の名が横並びにぶら下がっている。つぶさに見れば、その横系線の表記として、「三男以実」の右側にまだ子がいるかのように(以実を三男と表記しているのだから、右位置に長男と二男がいるはず)線が二人分◎

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