『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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31第1章 薩摩斑目家は京都貴族の橘氏自宅住所が末尾に付記されている記事を見つけた。ふと、むかし取った杵柄で、自宅を直撃しようかと頭に浮かんだ。しかし、むかしといまでは立場がまるで違い、それは無礼すぎてさすがにまずかろう。思い巡らしたあげく、次善の策として、その住所あてに手紙を出すことにした。手紙には自己紹介、面会の用向きを書いたあと、「ご教示いただきたいこと」として、① むかし書かれた論文『奥州合戦の吉きみこ彦秀ひでたけ武一族』で言及されている「中田憲信編・諸系譜の秀武一族系譜」について② 系図学というものの現状について③ 吉彦秀武と斑目四郎について――を挙げ、「お忙しいところを厚かましい申し出で誠に恐縮ですが、上記の趣旨にてぜひともお会いいただけますよう、よろしくお願い申し上げます」と結んだ。

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