『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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299第12章 酔談「班目沢と斑目郷」あると思いますね。やっぱり秋田城に務めること自体が一つの役得ですから。斑目四郎が交易までやっていたかどうかは分かりませんが、秋田城にいた在庁官人は自ずとやっている可能性があると思います。――しかも、在庁官人は行政を自分のやりたいようにやれる時代になっている。長官が京都から赴任しないで、代わりに在庁官人が政治を司っている。そのスタンスがどんどんどんどん大きくなってきて、しまいには古代を食ってしまうのが武士成立に至る事情ですからね。それが横手では、大鳥井山が払田柵とかを滅ぼして、自分の館で政治を行うようになる。それが武士の政治というものであり、そのためにお酒を飲むわけですよ。*「虚空蔵大台滝遺跡」の発掘跡(秋田県教育委員会の2007年3月報告書の巻頭図版から)

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