『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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213第9章 斑目四郎の先祖が見つかったいやあこれは貴重な発見ですよ。清原氏と吉弥侯部氏について、こういう書き方をしたのは野中さんが初めてなんで、極めていいと思います。系図の下の方で人名がこういうふうに切れているのは、後の時代の作文ではなく、当時の時代の系図の特徴なんです。だから逆に、下にずっと近代ぐらいまでつながってくる系図というのは怪しい。ところがこれはぷつっと切れているでしょ。こういう系図は当時に近い時代にかかれたものなんです。それは間違いない。――『出羽山北清原氏系図』と『吉弥侯部氏系図』の両方に共通して言えることですか。ええ、そうです。野中さんがこの系図の名前の並びは信頼できるということを発見したのは、非常に大きい意味を持つことで、画期的なことです。そのことはすでに野中さんに手紙を書いてお伝えしました。――『吉弥侯部氏系図』について、具体的に言うと。

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