『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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193第8章 清水亮氏インタビュー――ここまでのやり取りを全体的に見て、どうご覧になりますか。白河斑目家は惟秀から始まっているのか、それとも……。惟秀以前にすでに別系統の斑目が結城に従属していた可能性がないとはいえないけれども、古文書史料から言えることは、惟秀からということになるんじゃないですかねえ。――ただ、さっき清水さんからお聞きしたことで言えば、結城家は出羽国に所領を持っていて、惟秀との出会いがあったということですよね。そうであれば惟秀以上の可能性として、出羽国の斑目郷という、ほぼ同じ地域にいたはずの斑目四郎の子孫たちとの出会いがありえたのではないでしょうか。それもあり得ると思います。――だとすれば、斑目四郎の子孫たちが惟秀以前に結城氏の家来になっていたのが、『白河斑目氏系図』の人物たちであるという可能性は十分あるんじゃないかと。

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