『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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181第8章 清水亮氏インタビュー行っていないけれども、列島規模で動いていると言えますね。――白河斑目氏の側にも先祖代々伝わって来た『白河斑目氏系図』というものがあります。この系図は、どういう印象ですか。うーん、前半のこの辺りはちょっと難しいかなあという感じがしますね。中ほどの「勝義」の辺りからは、事実を一定程度反映している可能性が高いかなあ。というのは、「大田和」は白河結城一族で、「芳賀」、「和知」、「白石」は白河結城氏の重鎮クラスなんですよ。――前半の「直則」以下の人物たちに、あてはまるような文書や事実が出て来ないとはいえ、だからといって斑目家の子孫の立場からすれば、そうした先祖たちの存在可能性を即否定するわけにはいきませんよね。惟秀以前の段階で、こうした先祖たちが白河結城氏と結びついていた可能性はあるのではないでしょうか。確かに鎌倉初期に、斑目氏の中ですでに結城氏に属した人が居なかったとも言い切れな

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