『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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121第6章 宝賀寿男氏インタビューそうそう、そうです。――そうした整合性が、この『吉弥侯部氏系図』の場合はちゃんと取れていると。ええ。その通りです。◇ここでひとまず小休止し、国会図書館で見つけた中田憲信の信頼性に関わるエピソードを一つ紹介しておきたい。昭和七年の言論雑誌『日本及日本人』4月号に掲載された萬葉叟氏による『中田憲信翁』という人物論である。その記事中の記述を以下に抜粋する。――「素より先生は名聞の士ではなかつた。けれども其の精神的な行動には感激されないものはなかつた。副島蒼海(種臣)伯も翁の熱誠には降参せられた。山田空齋(顕義)

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