『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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114見るだけで全部わかります。字体が真年の場合は特徴的なんで間違いなく分かりますし、憲信の場合もそうです。『諸系譜』は国会図書館の蔵本表記には「鈴木真年」と最初書いてあったんですけど、私がこれは「中田憲信」だと教えてあげた。もっとも『諸系譜』の場合は、鈴木真年の字も中にはありますし、全部が憲信の書いたやつというわけではない。二人はお互いに系図を融通し合って知識を共有していますから、そこは基本的に憲信が整理したやつだと考えればいいわけです。(ここで、宝賀氏から『吉弥侯部氏系図』のコピーに鉛筆で数十人分の子孫の名をきめ細かに書き足したものをもらう)――こりゃあまた、ビックリするほどにきちっきちっとメモしてありますね。宝賀さんの几帳面さを感じますよ(笑)。『古代氏族系譜集成』を作ってから今にいたるまで、本を見たり資料を見たりしていろいろ気が付いたことを、その都度その都度書きこんできたんです。例えば、この「盾男」

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