『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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111第6章 宝賀寿男氏インタビュー 第6章 宝賀寿男氏インタビュー第1章に書いたように、宝賀寿男氏を渋谷の事務所に訪ねたのは系図学の信頼性を確認するためだった。ビックリ仰天の「広房の子」説は翌日の事であり、渋谷の事務所では斑目家関連の重要な系図のうち、特に斑目四郎の先祖を約250年遡る『吉弥侯部氏系図』(詳細は第9、10章)を中心に話を聞いた。「系図」とは何かを理解する参考として、「系図研究の第一人者」の話を紹介しておきたい。◇――『諸系譜』所収の『吉弥侯部氏系図』について、先日取材した歴史学者の方が「鈴木真年と中田憲信という系図屋が商売で捏造したもの」という見方をしていました。鈴木真年と中田憲信といえば幕末・明治の偉大な系図家で、歴史に埋もれていたところを宝賀さんが掘り起こし、『古代氏族系譜集成』で世間に紹介したんですよね。

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