『薩摩斑目家』の歴史
168/189

166くぐってすぐ右手に延びる生垣沿いに、8体の地蔵が並んでいる。いちばん奥にある高さ約2メートル(台座含む)ぐらいか、最も大きな地蔵の背中に「日佛宗 斑目日佛建立」とある。その二つ隣りにある半分ぐらいの大きさの地蔵の背中には「大正十四年四月十八日 施主新納将氏 願主 日佛」と。大きい地蔵には日付はないが、台石横面に「建立趣意」として「日佛宗開祖斑目日佛 師延命地蔵大菩薩 建立シ天下泰平国家 隆盛□化衆生一御 願イナサルル御誓願ナリ 故ニ吾等其志願ヲ援 助シテ此ノ勝景ノ地ニ 石ヲ以テ延命地蔵 大菩薩ヲ建立セル 故由ナリ 施主一同」」とある。他の6体の地蔵は「日仏」との文字はなく、外見のタッチもかなり違うので、日仏が作ったものかどうかは定かでない。いずれにしても、この8体はもともと「正一位稲荷大明神」と一緒にあったものではなく、半世紀前までは別々に現在地から少し離れた場所に立っていた。それが鴨池地区の開

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です