『薩摩斑目家』の歴史
10/189

8壱★総括とポイントいくら自分の家系の話であるといっても、遠い中世の、なじみない薩摩の、ややこしい歴史を、いきなり読まされるのでは、しんどい。せめて、話のポイントが分かっておれば、少しは理解しやすくなるかもしれない。ということで、この「薩摩斑目家」の歴史をまとめた小冊子のポイントを、先に示しておこう。手品を披露する前にタネ明かしするようなもので、興ざめになるかもしれないが、とにかく読んでもらわなければ話にならない。ともあれ、班目文雄氏が「先祖探しの旅―班目氏一三〇〇年史」でまとめた由緒とは、いかなるものであったか。まずは「薩摩斑目家」の歴史を探る前提について、同著の「まえがき」から要約して引用し、おさらいしておこう。① 七、八世紀のころから、箱根火山の北東、班目という村に君子という家名で住んでいた。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です